92歳の8mm提供者と出会った大学生


まつもとフィルムコモンズのお手伝いをしている信州大学の学生Cです。
先日、関さんのお宅で開催された8mmフィルム鑑賞会の取材をお手伝いさせてもらいました。


関さんには以前8mmフィルムをお持ちいただいており、その際にもお話を伺ったのですがとにかくパワフルでエネルギッシュ!92歳とは思えない程に若々しく、なんと毎朝松本城に行ってラジオ体操に参加しているそうです。


関さんのお話の中で私が一番好きなエピソードは、「73歳の時に持っていたハイエースを改造してキャンピングカーにしてしまい、そしてその車に乗って奥さんと北海道旅行を満喫した」というものです。なんて素敵なんでしょう!私も関さんのように年を重ねても実行力のある大人になりたいなぁと憧れてしまいます!

関さんのご家族はかつて松本で「浦嶋」というすき焼き屋さんを経営なさっていたそうなのですが、なんと別の方が持ち込んでくださった昭和30年代のフィルムの中に「浦嶋」のお店が映っていたのです!関さんはそのフィルムを見てとても驚いていました。かつて撮影された8mmフィルムの映像が巡り巡って現代に届くというのはとても素敵なことですね!

関さんは親戚の方を集めて何度も自身が撮影した8mmフィルムの鑑賞会を開催しているそうです。この日は関さんの弟さんと、その息子さんのご家族が横浜からいらっしゃっており、関さん、甥、大甥と、3世代での鑑賞会となりました。
関さんの大姪に当たるS君は、見たことの無い8mmフィルムの映写機を興味津々に眺めていました。
部屋の灯りが落ち、映写機から心地の良いフィルムの巻き取り音が部屋に響きます。部屋にいる全員が、どんな映像が映るのかとスクリーンをじっと見つめていました。
数秒後、スクリーンに徐々に浮かび上がってきたのは関さんのご家族のお姿でした。松本城内にあった遊園地ではしゃいでいる姿や、一家勢揃いで子供をかわいがっている姿、天竜川をご家族で下っている姿など、8mmフィルムを通して、50年以上前の情景が流れていきます。映像の最中には関さんがこの映像はこういう場面で と説明を入れてくださり、関さんや関さんの弟さんの若い頃が登場すると、皆さん指を指して盛り上がっていました!

S君が飛行機に乗って空を飛ぶアトラクションを見て「自分も乗ってみたい!」と目を輝かせて楽しそうにしていたのがとても印象的でした。
私達のような若者にとって、昔の出来事というのはどこか温かみがあって興味深く感じるものだと思います。自身の親やその親が若い頃の姿を見るというのもどこか新鮮で、8mmフィルムには不思議な魅力が詰まっているんだなぁと思いました。

鑑賞会の後、関さんのご趣味である鉄道模型を見学させてもらいました!
本当にリアルで作り込まれており、電気を消して撮影した動画はまるで本当の景色のようです。過去にはNHKやMGプレスの取材を受けているそうで、見学に来る方が何人もいらっしゃるのだとか !

関さんが鉄道模型に心奪われたのは、関さんのかつての夢と息子さんのおかげだそうです。
20年ほど前、関さんは奥さんを無くしてかなり憔悴したそうです。そんな関さんを心配した息子さんが、関さんの「鉄道の運転手になりたかった」という夢を思い出し、松本各所にある鉄道模型のお店に連れて行った所、鉄道模型にすっかり夢中になってしまったのだとか!関さんと息子さんの絆に思わず胸を打たれてしまいます。

今回の取材を通して感じたことは、関さんとそのご親戚の皆さんはとても仲が良いということです。関さんのお宅にはよく松本市内に住む親戚の方が集まるそうで、親戚の方との仲の良さは関さんの元気の秘訣の一つなのかもしれないと思いました。

そんな過去と現在をつなぐ8mmフィルムを用いた地域映画の作成が進んでいることをご存知でしょうか?


まつもとフィルムコモンズでは現在、松本市内に眠っている8 mmフィルムの救済、デジタル化を行いながら、地域の人々と協力して地域映画の作成を行っています!今回の取材のように、世代を超えた市民が8mmフィルムを通して対話する場を設けることで人々が集まるコミュニティの再生をしたい!という思いの元集まった有志が活動を盛り上げています。

クラウドファンディング締め切りまであと2日!

8月22日、ついにクラウドファウンディングの第一目標である300万円を達成することが出来ました!

多くの方に私達の活動を応援していただいているという実感に、感謝と感動が止まりません。本当にありがとうございます。


松本フィルムコモンズでは8月31日の募集期間の間、第二目標である450万円を目指してご支援の呼びかけを続けています。
期限まではあと少しとなりましたが、ぜひ周知拡散にご協力いただければと思います!