あのころも これからも まいにちが 宝もの
まつもと日和2
繰り返すいのちの輝き なにげない日々の愛しさが いま、「宝もの」になる
信州・松本の家庭に眠る8ミリフィルムを集め、多世代の市民が参加してつくった地域映画『まつもと日和』シリーズ第2作。
昭和の国民的スポーツ大会やメーデー、地域の祭りや田植えの様子など、おおらかで胸を打つエネルギッシュな映像の数々。歴史ある商店街の再開発や高校生の山岳事故の記録。人々の涙が、生きること、願い、葛藤、脈々と続く命の連鎖など、普遍的なテーマを問いかける。市井の人々のまなざしで切り取られた生活の記録や懐かしい街並みが、このまちの宝ものにかわる。
監督:三好大輔
音楽:3日満月(権頭真由/佐藤公哉)、辻村豪文 、アオイヤマダ
製作:まつもとフィルムコモンズ
カラー/81分/2024
支援: 信州アーツカウンシル(一般財団法人長野県文化振興事業団)、令和6年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業
音楽協力:日乃出音楽堂 、アンサンブルルミネ、アルプス草笛会、信州大学ケルト音楽研究会S-Celts 、松本深志高校吹奏楽部



チラシ
「まつもと日和2」を観るには
NEW!
アイシティシネマでの3週間限定上映(2025年3月28日〜4月17日)が決定!!
https://www.inouedp.co.jp/icitycinema/schedule/
上映会が決定しましたら、随時こちらのページに記載してゆきます。
市民上映会を開催してくださる団体(町会、公民館、商店街など)や個人、施設、学校の方を募集しています。
コメント
記憶という大きな押入れの、奥の奥の奥の方に眠ってるあの時はなんてことのなかった一瞬が、感情が、景色が、今、本当に必要な時なのかもしれない。この作品が、その押入れの奥の奥の奥からひっぱりだしてくれた、煌めいた思い出のかけら。過去と今が繋がって、未来から、今のことを思う。戻ることはできなくても、確実にあった出来事、あの時と同じ空気が巡って巡って、私はまたここで、大きく呼吸をする。
アオイヤマダ
この企画が無ければ、消え去るはずだった人達が8ミリのカラカラ言う音と共に息づいている。そしてそれが遠く時代を隔てた私たちにかつて生きた人々の在りし日の幸せや悲しみをそのまま伝えてくる。それは演出や狙いが無い、裸の映像であるがゆえに”ある時代そのもの”の幽霊のようにも蜃気楼のようにも見える。
そして低解像度で音が無い映像がこれほど雄弁なのかと、改めて驚かされる。
山崎貴
8ミリフィルムは、記憶に一番近い。誰かの私的な記憶。面白いのは、その誰かはフィルムには写っていないこと。何十年も前の眼差しだけが、そこにはある。教科書に載るような公的な記録ではなく、この市井の人々の眼差しの集合を、歴史と呼びたい欲求に駆られる。
是枝裕和