終了まで7日!フィルムの力を実感した大学生のレポートです!


プロジェクトの終了まで残り1週間となりました。

8mmフィルムの紛失や廃棄と共に、高齢化により救出が困難という現実は、想像以上に深刻でした。

貴重なフィルムを少しでも早い段階でデジタル化しておくことが急務であると、ネクストゴールに挑戦しています!!


本日は、先日行われた上映会の様子を信州大学人文学部の後藤さんがレポートしてくれました。

映画監督の山崎貴さんをお招きして、山崎監督が中学生の時に制作された『GLORY』を鑑賞しました。

『GLORY』はおよそ43年前、山崎貴監督が中学校の文化祭で上映する為にご友人らと8ミリフィルムで制作したSF映画です。

今回フィルムコモンズでフィルム募集を行った際、『GLORY』の撮影時に山崎監督にカメラを貸したという方からその映画の存在を知り、更に募集を続ける中で実際にそのフィルムが見つかりました。

試写会は18時から行われ鑑賞が終わると集まっていた山崎監督と一緒に撮影されたご友人たちが車座になって、一人一人映画の感想を共有し合いました。場はちょっとした同窓会のようになり、撮影時の思い出話が次々と溢れ出していました。

楽しそうに話す監督たちの姿を見ると、43年もの時間を経ても形あるものとして残り、撮影した当時の時間へとすっと連れて行ってしまうフィルムの持つ力を再度思い知らされました。

また、こうしたほんの少しの間だけ過去に巻き戻ることのできる時間が実現したのは、三好さんたちを中心としたフィルムコモンズの活動の成果であり、この活動に参加できることを今一度嬉しく感じました。

フィルムのこうした機能はその撮影者が日本を代表する監督であっても、市井に住む人であっても平等に働くことを知り、またこの活動に関わる中で沢山の方の思い出の時間に触れたいなと感じました。