「ホームムービーの日2023 inまつもと」開催レポート


信州大学人文学部2年の萩原和です。

今回は、2023年11月18日に開催された「ホームムービーの日2023 inまつもと」についてご報告します。たくさんの方にご参加いただいた重要な日にも関わらず、活動の報告が大幅に遅れ誠に申し訳ございません。

「ホームムービーの日」とは、松本で集めた8mmフィルムをお喋りしながら鑑賞する毎年恒例のイベントです。今回は、今年度新たに集まったフィルムを中心に9本上映しました。

上映会には、フィルム提供者の方、地元の方、長野広報ケーブルテレビ番組「信州のチカラ」の取材の方々、フィルムコモンズのメンバーなど、総勢27名が参加しました。10代から80代まで幅広い世代の方々が、ひとつの空間に集まり、コミュニケーションを取って、さまざまな世代との交流を楽しみました。

ケータリングには、ヤマベボッサさんに来ていただきました。オーガニックコーヒーやホットジンジャー、キッシュやマフィンなど、ドリンクも軽食も、とてもおいしかったです。ありがとうございました。

上映中は自由におしゃべりOKだったことから、映像の説明や当時の思い出などを、皆さん思い思いに話されていました。フィルムを見ながら、話したいことが溢れてくるといったご様子で、会場は楽しい雰囲気で包まれていました。

松本の産業の礎を築いた今井五介さんなど、歴史に残る人物についてのお話だったり、現在まで残る建物が当時からどう変わったのかというお話だったり、文献には残らないような日常のお話だったり、ここに参加しなければ聞くことのできなかった貴重なお話ばかりでした。

昭和47年のフィルム上映。きれいな赤い色のオウムが映し出されます。松本市の老舗菓子店・翁堂さんの人気菓子、ミミ―サブレのモデルとなったオウムです。

40数年前から愛されている商品のモデルの登場に、会場は大盛り上がり。翁堂さんが差し入れてくださったミミーサブレをみんなでいただきました。

第37回地区統一メーデー、結婚式で黒い服を着る参加者など、現在では見ることのない様々な光景が、当時のフィルム上映を通して蘇っていきました。

フィルムを撮影された世代の方々は、当時の出来事を伝え、当時の様子を知らない方々は、それを知ることができます。8㎜フィルムを通じて、過去の記憶を継承し、多世代が交流できる貴重な機会となりました。

また、この日の模様は「市民タイムス」2024年元旦特別号 第2部の表紙に掲載されました。参加してくださった皆さん、ありがとうございました!(やまと)