過去〜現在〜未来をつなぐ「8mmフィルムで町歩き」!


信州大学人文学部2年加藤です。

今回は、先日行われた町歩きについてご報告します!


 この町歩きは、返礼品「信大生と8mmフィルムで町歩きコース」の下見として行われました。参加者は昭和15年(約80年前!)のフィルムに映る町並みを頼りに、浅間温泉周辺を歩きます。


 行程は、護国神社→あさまばし→下浅間→旅館街→冨貴の湯。
 映像内の町並みを印刷した、沢山のプリント用紙片手に護国神社を出発。天候にも恵まれ、秋晴れの青空が眩しい! むしろ暑い! 今回町歩きの案内をしてくださったのは、浅間在住の小澤さん。知識に富んだ軽妙な語り口で参加者を引っ張っていってくれました。


 

「この道は元々一車線だったから、今は並木道が真ん中に来ていて」、「ここの高低差は武田信玄の土木整備の影響があって」などなど、小澤さんの丁寧な説明に参加者はまるでブラタモリを見ている気分で聴き入ります。


 浅間橋、浅間温泉の入り口ゲートを抜け早速浅間温泉に入ると、ぽつぽつと蔵の残った町並み。プリントの山並みと実際の風景を見比べて「おお〜」と納得。建物は変わっても、山は変わらないことを実感しました。


 また驚いたのは、浅間温泉に電車が通っていたということ!(1964年に廃線したそうです)。線路の後は残っていませんが、駅だったという場所を教えてもらうたびにどんな場所だったんだろうと想像が膨らみます。 その後も山の斜面を登ったり、映像に映っていたお地蔵さんと出会ったりしているうちにあっという間に三時間が経過!


 浅間の歴史、お店、たまに温泉にも触れながら歩いていくと、今まで通り過ぎていたたくさんの新発見がありました。参加者は時代の変化を感じながら、また変わらないものを各々見つけたようです。

「道はしぶとくて、案外変わらない」
 小澤さんの言葉は、80年前の人々と同じ道を歩いた参加者に響きます。映像の中の人々と同じように地面を踏みしめ、過去から現在に続く歴史の一片に私たちは確かに立っていました。


 ということで、とっても胸のときめく、小旅行気分の時間でした!次は私たち信大生が案内人を務めると思うと緊張でどきどきしますが、また楽しいことができる!とワクワクしています。