梓川映画学校 レポートvol.4 インタビュー教室


昨年からまつもとフィルムコモンズの活動に参加している、信州大学3年生のむつみです。7月18日火曜日、梓川小学校5年3組でフィルム調査に向けたインタビュー教室が行われました。明日は子どもたちが8mmフィルムを提供してくだった方々にインタビューします。そのための授業です。

1時間目は「インタビューって何だろう?」。コモンズのメンバーであり、ライターである谷田さんから、「インタビューとは一体なんなのか」と子どもたちに問いかけます。

谷田さんはこれまでの仕事を例にして「なぜ」「どうして」と気になり、知るためにインタビューをしていった経験を子どたちに共有します。そしてインタビューをすることは相手や誰かに「喜んでもらえる」ということ、そして「幸せのヒントが見つかる」ということだと教えてくれました。

教壇で話す谷田さんの言葉に子どもたちも興味津々。ときおり口々に意見を出しながら、普段の授業とはちがう教室にはしゃいでいる様子でした。子どものみならず参加したまつもとフィルムコモンズの大人たちも教室の後ろで「なるほど!」と頷きます。

インタビューをすることは、「その人にしか話せない物語」を聞くことだと谷田さんは語ります。

だれかに話を伺う上で重要な考え方やテクニックまでも紹介され、このインタビュー教室は今回のフィルム調査だけには留まらない、子どもたちにとって有用で大切な力になるお話だと感じました。大学生としても、本当にためになりました。

2時間目は「インタビューをしてみよう」。子どたちは6班に分かれ、コモンズのメンバーが一人ずつ各班で実際にインタビューを受けることに。メンバーは、このために深掘りできるような思い出の品や大切な写真を持ってきました。

実際にインタビューを受けてみると、元気いっぱいにたくさんの質問を投げかけてくれる子どもたちにびっくり!

思いもよらない質問に驚いたりして、それも楽しい時間でした。また、子どもたちの方から交流を持ってくれようとしてくれたこともあり、積極的なクラスの良い雰囲気を感じることができました。

3時間目は「フィルム提供者さんへの質問を考えよう」。明日のインタビューに向けて自分たちが発掘してきた8mmフィルムを見ながら質問を考え、メンバーもその話し合いに参加しました。

最後に今日の授業の振り返り。インタビューを受けたメンバーは、「質問をするのも工夫していて、しっかりインタビューができていたので、すごく感心した」「自分はなんとなく写真を持ってきたが、なぜそれに思い入れがあるのか、なぜこれが自分にとって大事なものなのか、改めて考える機会になった」と話していました。

自分自身、約10年ぶりの小学校でなんだか緊張するなあと思っていましたが、きらきらした子どもたちに囲まれて、最後には給食も一緒に食べて、楽しくまた貴重な経験だったとしみじみ思っています。

梓川小学校5年3組の活動は、まだまだ続いていきます。

引き続き子どもたちの活動を応援しながら、お手伝いできたらと思っています!(むつみ)