まつもとフィルムコモンズメンバー~百瀬さんインタビュー


百瀬さんは、「まつもとフィルムコモンズ」メンバー。

松本市内のパン屋&本屋「サパンジ」さんで働いています。

地域映画について、お仕事中にお邪魔してお聞きしました。

Q⒈ 「地域映画」を知ったきっかけから教えてください

サパンジ店主の白澤さんが8mm映写室に行き、教えてくれたことがきっかけです。

じつは当初はピンと来ていた訳でもなかったのですが、白澤さんの話を聞いて、見てみようかなと。


Q2. 「地域映画」を初めて見たときに感じたことを教えてください。

初めて見たのは、松本 深呼吸での「よみがえる安曇野1」の上映でした。

たしか、冒頭で男の子たちが走ってくる場面があって、それはノイズがいっぱいの映像だったのに、素朴な笑顔を美しいと感じたのが印象的でした。

他のシーンも、古い映像のなかでは、広い自然・大地に人が包まれて、のびやかに動いているようすが印象に残り、きれいだなー、うつくしいなー、と。


Q3. 何本も見るうちに感じた、最初の印象とは違った魅力などがありましたら、教えてください。

これは、座談会などで色んな人の意見を聞いて、気がついたことでもあると思うのですが。

8mmの映像の中の人々の在り様、コミュニケーションを見て、今との違いを感じます。

笠間の地域映画の中で、フィルム提供者のおばあちゃんが、昔は家の中に知らない人がいたりするのが普通で、子供にご飯を食べさせてあげてから、どこんちの子?と聞いていたというエピソードがありました。今とは順序が違うんだなって。

それが、自分に対する発見にもなって、見知らぬ人から無条件に受け入れてもらうことや、逆に自分も信頼して受け入れることに、自分自身、欲求や憧れがあるんだなと思いました。

昔の映像を見ることで、今の時代や暮らしに気付かせてもらえる。


–座談会を通じて感じたことなどもあったら、教えてください

映像だけ見てもわからないことを教えてもらえるのが魅力だと感じています。

8mmの映像には、楽しそうな場面、良い場面が映っているけれど、その背景にある歴史や習慣、苦労などについて、もっと深く知ることができます。


Q4. 松本の「地域映画」に期待することがあったら教えてください

今、コロナのこともあり「皆で集まることが減っている」と言われます。

でも、人が集まって、単純な作業を共にしたりすることって大切だと感じていて。

地域映画を作る過程で、子供が集まって声を出し音楽を制作するなど、「人が集まる場」を作ることにつながれば素敵だなって思っています。


Q5. 他に何か言いそびれたことがあったら、教えてください!

店主の白澤さんの話も少し聞いてみてください!

–白澤さん、どうですか?地域映画の好きなところや、これまで見た作品の中で好きなもの、好きなシーンなど?

白澤)そうだね、僕は地域映画を見て、ちょっとひねくれた見方をしてしまうというか、映らなかった部分に思いを馳せてしまうんだけどね。

座談会がいいよね、色んな見方ができることがわかる。

あとこれは三好さんが言っていたと思うんだけど、8mmフィルムの映像のコマ数が少ないことによるのか、想いの入る余地がある、隙間があるのがいいよね。

—百瀬さん、白澤さん、お仕事中に関わらず、インタビューにお答えいただきありがとうございました!