まつもとフィルムコモンズメンバー〜千絵さん〜インタビュー


2月から「8mm映写室」に通い続けたコモンズのメンバー千絵さんに地域映画の魅力を聞きました。

Q1.「地域映画」を知ったきっかけを教えてください

冬の寒い頃かなぁ、「山山食堂」にふらりと寄った時、昔の8mmフィルムを集めて映画を作ってるという人に会いました。今思うと、それが三好さんでした。チラシを一枚もらって。まだその時は、よくわからなかった。でも何か心に引っかかっていて、山山食堂での上映会に足を運びました。

Q2.「地域映画」を初めて見たときに感じたことを教えてください。

最初に見たのは、第二回上映会の「足立区」。昭和の東京の風景で、私にとってはそこに自分が映り込んでいるような錯覚をおこしてしまう感じ。抒情的な音楽と相まって、予想外に気持ちが動いた。ちょっと動揺しました。失ってしまって、忘れていたものが、突然目の前に現れたような感じかなあ。

上映後にみんなで話す時間があり、作品として俯瞰して見ることが出来てホッとしました。

Q3.何本も見るうちに感じた、最初の印象とは違った魅力などがありましたら、教えてください.

ー座談会を通じて感じたことなどもあったら教えてください。

「地域映画」という成り立ちは同じでも、作品ごとに本当に印象が違って面白いです。

土地が違うだけで、風景もたちこめる空気も全然違う。画面の中の「今」の人たちが昔の自分を見ている様子とか、メイキング映像の面白さもあったり。

そして、8mmフィルムに収められた昭和の人と、ワイワイガヤガヤ本当に楽しそうに、数十年前の自分達の映像を見る現代の人と、それを地域映画として見る私たちの「今」がシンクロして、上映後の座談会は本当に面白い

寒い季節に始まったので、みんなでだるまストーブを囲んでの座談会が印象的なのですが、見た人それぞれが自分の歴史と重ねて「地域映画」を見ている。そこには正解もなければ批評もない。見たあとに、暖かい場所で人と話をする、何かを共有する、そんな大切な時間が地域映画の魅力かもしれないと思っています。

Q4.松本の「地域映画」に期待することがあったら教えてください.

私は昨年の春に松本に来たばかりで、松本のことはほとんど知らないんですね。友人知人に聞いたり、お店の人に教えてもらったりする「かつての松本」を映像で見たいなって、純粋に思っています。

Q5.他に何か言いそびれたことがあったら、教えてください!

「地域映画」の良さって、意外に世代の広がりが大きいこともあると思うんですよね。

上映後の座談会でも、10代から70、80代まで各世代の声が聞ける。今、フィルム集めにも若い信大生たちが奔走してくれている。これからたくさんの声が、手が、足が動いて一本の作品が出来ていくんだなって、楽しみにしています。

クラウドファンディング残り24時間!

まもなく、まつもとフィルムコモンズとして、2ヶ月のクラウドファンディングの挑戦が終わります。

これまでご支援、応援下さった方々に心より御礼申し上げます。

プロジェクトはここからが本番です。皆さまの熱い気持ちを力に変え、2月の完成上映会を目指します。

引き続きの応援、宜しくお願いします!!