信州アーツカウンシル2023年度交流会レポート


昨年度から引き続きまつもとフィルムコモンズの活動に参加させていただいています信州大学4年の後藤です。

6月10日、長野市のホクト文化ホールにて行われた信州アーツカウンシル2023年度交流会に参加してきました。

お昼前に松本駅を出発し、ホクト文化ホールに到着したのは12時過ぎ。2階の会議室へ進むと、今年度の信州アーツカウンシルの助成を受けた37の団体が一同に集まり、各団体の行っている活動についての軽い紹介を行いました。時間の都合上ひと団体1分ほどの紹介でしたが、どの団体も、もっともっとと詳しくお話しをお伺いしたい活動ばかりでした。

そこから1時間の休憩を挟み、次は小ホールにて『文化芸術を媒介とした地域の共創に向けて』という、信州アーツカウンシルが昨年度行った活動の報告とこれからの地域の共創に向けたあり方について考える式典に参加しました。

式典は、まず初めに信州アーツカウンシルゼネラルコーディネーターの野村さんによる昨年度の活動報告とアーツカウンシルが成せる文化共創についてのお話から始まりました。特に「寄り添い型の支援」という言葉が印象に残りました。助成を与える/受けるの無機的な関係ではなく、有機的支援を行うことで、より地域に還元することのできる活動を支援できると野村さんはお話しされました。

次に来年度のシンビズム5の開幕に向けたプレゼンテーションがあり、それぞれの出展作家さんと学芸員さんによる各展示の魅力が紹介されました。志賀高原ロマン美術館や小海町高原美術館など、信州の離れた場所にある美術館が手を取り合って展覧会を行ないます。学芸員の不足による美術館の運営の問題が挙げられる中、こうしたネットワークが生まれるのも信州アーツカウンシルによるとても貴重な試みです。私もぜひ展覧会に訪れてみたいなと感じました。

そこから15分の休憩を挟むと、いよいよ令和5年度の採択団体の中の4つの団体による取り組み紹介が行われました。まつもとフィルムコモンズもその中の1つとして発表を行いました。

たくさんの方の視線に囲まれながら、大学生2人と事務局の祐子さんの3人で活動報告を行いました。冒頭で「まつもと日和」の予告映像を流すと皆さん真剣に映像を観てくださいました。大勢の人の前ということもあり、少し緊張しながらも私たちがやってきたこととこれから目指すことについてしっかりと報告ができました。

信州アーツカウンシル長の津村さんのお話で式が終わると、たくさんの方から活動や発表についてのお褒めの声をいただき、とても嬉しくなりました。今回交流していただいた多くの団体とのつながりを大事にしながら、今年度も引き続き私たちの活動に励んでいきたいと思います。(ごとう)

信州アーツカウンシルの「2022アニュアルレポート」と「2023ガイドブック」は、こちらのウェブサイトから、ご覧いただけます。
https://shinshu-artscouncil.jp/