県庁で『まつもと日和』の上映が実現!


長野県庁の職員有志が不定期で開催している勉強会「県庁夜大学」。

今回こちらで『まつもと日和』の上映会を開催してくれました!

きっかけは6/7に同じく県庁で行われた「信州アーツカウンシル」の成果報告会でした。

記事の最後に締めくくられていた

『阿部知事は「アートやスポーツの力で、社会の『分断』を『融合』に変えたい。みんなが豊かな気持ちになるためにアートの力を生かしたい」と語り、活動の支援も兼ねて県庁での「まつもと日和」の上映会開催を検討するとした。』が、まさに約3ヶ月後に実現されました!!

この判断力、決断力、行動力、松本市もぜひ見習って欲しいです〜!!!

さて「県庁夜大学」ですから、県庁職員の方たちは、通常業務が終わった後に集まっていただきます。

そしてただ映画を観るだけではありません。

「地域映画『まつもと日和』から考える協働・共創の可能性」

このあたりを探ろうというわけです!

まずは阿部知事より一言開催のご挨拶をいただき

信州アーツカウンシル ゼネラルコーディネーターの野村さんと私(コモンズ事務局三好)が講師として紹介されました。

野村さんは、このプロジェクトが、県(信州AC)の半額補助とCF(クラウドファンディング)で制作資金を調達し、さらに地域の様々な人たちが関わって作り上げた共創事例であることを説明。

三好は、この映画を観る時の心得(静かに観る映画ではなく、自由におしゃべりをしながら、感じたこと、湧き上がってきた思いをそのまま言葉にしたり、声に出していいこと、リラックスして、心の赴くままに泣いたり笑ったり、共に味わいましょう)を伝えます。

上映中、会場からは、おしゃべりや笑い声がたくさん聞こえてきました!

上映後の座談会、一人ひとりが、思い想いに語る時間。都度、野村さんと私が応えていきます。耳を傾け、思いを共有する、穏やかでエモーショナルな時間。

皆さんの思いがどんどん出てきて饒舌になるので、予定時間を大幅にオーバーし、熱気に包まれる中、会は終了。

県庁職員の方々へ、『まつもと日和』から考える協働と共創の可能性、たっぷり受け取っていただけたことと思います!

◯以下、座談会で語られたこととアンケートより

たくさんの人を巻き込んでできた映画で、その巻き込み力がすごいなと思った。参加者それぞれができること、楽しんで参加して結果出来上がった、とても良いものだと思う。この映画やこの映画にかかわるひとたちみんなが、松本の宝物。

子どもの頃、父親がよく8ミリカメラを回す人で、週末には押入れをスクリーンにして家族で上映会をしていた。音声がないので、この時はどうだった、ということをみんなで盛んに話しながら観ます。この映画に出てくるのは、知らない人の知らない思い出ですが、その時のことを思い出してずっと心地よく観ていた。また、昔の松本の風景を観ながら、親しい人たちと感想を話したくなり、上映前の「この映画は静かに観るのではなく、話しながら観る映画です」という言葉の意味がよく分かった。

何気ない日常が1番大切なんだと感じた

過去の映像を振り返る映画だけれど、今このときを大切にしなければならないと学んだ

いつの時代も被写体の中心にいるのは子どもで、誕生日会や運動会を撮りためている。誰かさんの誕生会を見て、同じような場面を俺も撮っているよと話しかけたくなるくらい親近感が湧いた。時代が変わっても、親の想いというのは変わらないものだと感動した。ぜひこういう活動を地元でも広げたい。

松本の出身で、自分の慣れ親しんでいるはずの場所なのに全く知らない景色が映像で観れて、良い意味で衝撃的でもあり、でもやっぱり懐かしくもあり、すごく楽しく拝見した。

何気ない日常やものごとを「残していくこと」はやろうと思ってできなかったことだけど、こういう素敵なやりかたがあるのか!と感銘を受けた

家族・地域・会社などの身近な方が撮影したからこその“等身大の表情”が素晴らしかった。こうした貴重なフィルムを、ともすれば眠ったままだったものをデジタル化して作品にまとめるという、とてもステキな活動。第二作も楽しみ。

当時の松本の風景を知っている年配の方たちが「そうそう、そうだった。ここはこんなだった。」と懐かしそうに話しているシーンから、どれだけ貴重な映像だったかと、改めて思わされた。

『まつもと日和』上映会は、どなたでも開催することができます。

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